チャート実装のお知らせと、いろんなチャプターセレクトを調べてみた
サクビブにシナリオチャート実装!
公開&制作中の双子サスペンス「サクラの白書-biblio-」に、シナリオチャートが実装されました!
シナリオチャートがあると、好きなチャプターからプレイできたり、どこに分岐があるかも分かってプレイが快適になります!
将来的には隠しルートの解放条件も分かるようにしたりと、攻略サイト的な役割も担えたらと思っています。
……このチャート、どこまで行っても一本道だよ?
今公開中のプロローグ・ストーリーは一本道だね……。
分岐がまだないのに実装したのは理由があって。
プロローグ・ストーリーはブラウザ版でも公開してるんだけど、ブラウザ版は意図せずセーブデータが消えてしまうことがあるんだ。
ブラウザ版の宿命だっけ。
キャッシュが消えたら消えるとか……
そうそう。
チャートがあれば、セーブデータが消えてしまっても途中からプレイできるようになるんだよ。
ゲームデータ更新の方法
今回は大幅なアップデートのため、セーブデータの引き継ぎができません。
事前にセーブ画面にてプレイ中のチャプターをご確認の上、最新verのシナリオチャートで該当のチャプターを選択すると続きからプレイできます。
【Windows(ダウンロード)版】
BOOTHより最新verをダウンロードしてください。
※過去にふりーむや九州コミティアで配布されたもの(「アンドロメタ・データ」が収録されているver)は非対応です
【ブラウザプレイ版】
一度ブラウザプレイ版をプレイされたことのある場合(ゲーム起動後のトップ画面にて「Chart」が現れない場合)は、ご使用ブラウザのキャッシュの削除が必要です。詳しい削除方法はお調べください。
- PCブラウザ→「設定」から削除
- スマホブラウザ→何度かリロードするか、ブラウザの「設定」から削除
そのほかの更新
- セーブ画面の本文テキストがあふれる不具合の修正
- ブラウザ版でゲームデータ読み込みが発生する頻度を抑制
- その他いろいろ不具合修正した気がする(覚えてない)
うん、チャート作ってるうちに関係ないところで不具合が発覚したり、スクリプトの書き方が悪くて不具合が起こりそうな感じになってることに気づいて、結構時間かかっちゃいました……。
今回の実装は、分岐を実装する前のベータ版も兼ねてますので、不具合があったらじゃんじゃん送ってください……!絶対あるんで!(おい)
ネタバレ防止のため、チャートは基本的には一度プレイした章から解放されますが、プロローグ・ストーリーのみ上記の理由で最初から全解放になってますので、ぜひご活用ください〜
いろんなチャートやチャプターセレクトを調べてみた
今回チャートを実装するにあたって、いろんなタイプのチャート やチャプターセレクトを研究してみたのでご紹介します〜。
チャプターセレクト形式
リスト型
文字にリンクを張るだけなので、一番実装が楽なやつです。
チャプター名から中身を連想できるように名前の付け方を工夫しないと、どれがどのシーンか分かりづらく、分岐がある作品だと実用性に乏しいです。ニコランをプレイしたことのある方、どれがどのシーンかわかりますか?
一本道もいいですが、特にオムニバス系の作品だと数が多くなければめちゃくちゃ分かりやすいと思います。
カード型
画面のスクショを添えることで、どんな場面かがなんとなく分かります。
分岐もちょっとなら対応できますが、あまり増えるとページ数も増えたり、各分岐が長いとページ配置が訳わかんなくなるので工夫が必要。
あと各章のカードを画像でひとつずつ作成する労力がかかります。
ちなみにこちらのLTLのチャプター名の付け方はわかりやすいなと思います。チャプター名は意外と捻るよりも雑につけたほうがわかりやすそう。
チャート形式
チャート系は話の構成が一目でわかるので、分岐が多い作品に適しています。実装大変だけど!
バー型
ボタンの中にチャプター名が書かれている形です。
一見省スペースですが、ボタンのサイズに合わせてテキストを入れるのでチャプター名の文字数を考えなきゃいけなかったり、逆に文字数にバラツキがあるとちょっと見た目が不恰好になったりと難しそうです。(んなこと気になるのはうちだけか)
こちらのゴシックマーダーでは、チャートの横に章の説明を置くことでわかりやすくしてますね!
あと基本的にボタンが横長なので、分岐が多いタイプだとチャートの全体もどんどん横に広がっていきます。
ポイント・アイコン型
こちらに挙げているチャートは宝玉セーブという独特なシステムのやつなので、シナリオチャートというのはちょっと違うのですが……。任意のチャプターに宝玉というアイコンを置いて遡れる、的なやつです(雑)。
上記の画像は全体図なので見えませんが、拡大すると曲がり角(分岐点)に丸い宝玉ボタンがあって、そこからジャンプできます。要するにここで説明したいのは、ボタンが小さいチャート!
ボタンを小さくすることで見やすく、コンパクトになります。分岐がめちゃくちゃ多いタイプによさそう。
ただクリック部分が小さいとちょっと押しづらくなります。指が太いと特に……。
あとこの場合テキストは常時表示されておらず、カーソルを合わせた際にチャプター名が出るので、カーソルの概念がないスマホでは厳しそう。
この例の若干立体的なデザインは商業の所業だと思います(韻)。
※他にいい例があったら教えてください……
ブロック・アイコン型
ボタンとチャプター名を分けた形。
ボタンとテキストのバランスを気にしなくていいので、文字数やテキストサイズの融通が利きやすいです。
またある程度ボタンの縦幅があると押しやすいなあと思います。その分、チャート全体が少し長くなりますが。
今回サクビブに実装したのは、このブロック型だね。
っていうか、デザインそのまんま?
う……アイコンを桜の花びらにする案とかあったんだけど、いろいろ検討した結果これが一番使いやすいねってなったんだよ……。
うちのオリジナリティとしては、ブロックにイベントCGを表示してシーンをわかりやすくしてるとかかな。
にしてもいろんな形があるんだね
今回調べて気づいたのは、チャート形式を採用してるのはスマホアプリが多いのかもってこと。
たぶん理由は2つあって……
- 機種変更でデータが消えることがあるので、それを想定
- チャートを実装するのは難しいため、ある程度技術のある商業や同人(スマホアプリを出す層)じゃないと手を出せない
分岐が少ないフリゲや同人だと、チャートを作る労力に対するメリットが薄いんだよね……。
だからチャプターセレクトの方が、「データが消えても途中からプレイできる」メリットを簡単に取り入れられると思う。
データの消えやすさでいえば、フリゲで主流になってるブラウザゲームも同じだね。
セーブデータが消えても、短編はスキップすれば簡単に追いつけるけど……。
長編であればあるほど、「途中までプレイしたのに消えちゃった!」ってショックは大きいよね。
簡単なリスト型のチャプターセレクトがあるだけでも、「最初からプレイするのは面倒だから止めちゃった……」っていう悲劇を防げそうだね。
というわけで調べてみたら結構面白かったよ~って話でした!
とにかく作者から今回申したいのはひとつ。
もちろん作品プレイしてくれたら嬉しいけど、とにかく不具合報告ちょうだい!!
10月末に参加予定の九州コミティアまでに、なるべく万全な状態で出したいです……いいですか。制作者の目というのは、基本節穴です。プレイヤーじゃないと気づかないことたくさんあるので、とにかくよろしくお願いいたしまする!
まあ不具合報告するためには、プレイしなきゃいけないんですけどね笑
お願いいたします!